후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あきぞらはれて
秋空晴れて
吉田 甲子太郎
吉田 甲子太郎의 秋空晴れて(あきぞらはれて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,291자 · 19화면
まったく猿だった。するすると一男の体は瞬く間にのぼって行った。そして気絶した人が倒れている梁が支柱に組み込まれている角に手がとどくと、ぐいと一度体を丸めてやんわりと梁の上に乗り移った。梁はかすかに顫えていた。気を失っている人の体までは八メートルある。梁の幅は十二センチにも足りない。そして足の下は三十メートルもあるうつろの空間だ。
「黙ってろ! やることは分かってるんだ」
誰かが下から指図しようとした時、岸本監督は低い声で押さえた。
一男はじっと怪我人に目をつけたまんま、じりじりと進んだ。彼は、時々、梁のゆるぎを止めるために立ちどまらなければならなかった。
いつの間にか風が強くなっていたらしい。一男の鳥打帽子がさっと風に捲きあげられて、いがぐり頭が剥出しになった時には、熱心な見物人たちは我しらずうめいた。帽子は鉄骨にぶつかりぶつかり長くかかって落ちて行った。
三メートル、五メートル、一男は気を失っている人に接近して行った。これからが危いところだ。片一方の支柱だけでやっと支えられている梁だ、ぐんと外れたらそれまでだ。
あと一メートル――。
皆は一度に息をついた。