일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あきぞらはれて

秋空晴れて

吉田 甲子太郎

吉田 甲子太郎의 秋空晴れて(あきぞらはれて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,291자 · 19화면

아오조라 문고

血は出ていない、骨が砕けている様子もない。どうも強く打たれたために気を失っているだけのことらしい。よかった、よかった。――と、彼は右足で足場をさぐり、左足を立て、そろそろ腰を浮かしはじめた。見ている人たちは今度はぐっと息をつめた。一男は真直にたってからゆっくり向をかえた。静かに静かに、梁のゆるぎを殺しながら、もと来た方へ引きかえす。進む時よりも気を配っている様子だ。右手をのばした。大支柱のところまでもう二三歩だ。ああ、抱きついた。彼の右手はしっかりと支柱を抱きかかえたのだ。そして、一男ははじめて皆の方を見下して、手を振った。恐しいような歓呼があがって、すぐやんだ。一男が猶予なく次の仕事にとりかかったからである。

だが、あとの仕事は楽だった。重々しく揺れまわっている鉄梁には難なく引綱が結びつけられた。そして一男は残った綱のたまを、監督を中心に群がっている人たちの真中へ手際よく投げ下した。何十本かの手が夢中でそれをつかんだ。これで引綱が完全につけられたわけだ。鼻づらは、真すぐ落ちても差支えのない場所へ静かに引きよせられた。

大きなバケット(桶)をさげた起重機がぐうっと上って来て一男の鼻さきでとまった。