일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゅうふうふき

秋風不帰

山本 周五郎

山本 周五郎의 秋風不帰(しゅうふうふき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,593자 · 28화면

아오조라 문고

……馬子と一緒に夏雄も思わず振返った。町人風の眼の鋭い男が二三間後からこっちを見ていた。

「急ぎの用なんだ、空いているなら、ちょいとやってくんな」

「それ客だ、行ってやるがいい」

そう云って夏雄は道を急いだ。

信濃国西条の城下町、小山備前守四万石のお城が夕日に赤々と映えている、……六年め、本当に五年振りで見る故郷だった。

狩谷夏雄の父は与右衛門と云って、西条藩の槍奉行を勤めて三百二十石、夏雄はその二男で伊兵衛という兄がある。……兄は実直一方の男で早くから御側へ上り、二十歳の時には御書院番として、役料五十石を貰っていたが、夏雄は武芸好きで既に十歳の頃から、藩の進武館へ入り、十九歳で筆頭の札を掲げるほど才分に恵まれていた。

進武館で認められた者は、江戸へ遣わされて柳生家の稽古を受けられるのだが、夏雄はそれを嫌っていた。

――もう柳生の剣法は古い。伝統の型に憑かれて本来の魂を失っている、自分はもっと広く世間を見て、自由に大きく伸びたい。

慢心ではなく、極めて謙虚な気持でそう思っていた彼は、二十二歳の春、父を説き主君の許可を得て兵法修業の旅に出た。

……以来五年、出来るだけ山間僻地を廻っては隠れた剣人を尋ね、剣法を職業としない人々のみが持っている純粋なものだけを学んで来た。