후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんのしゅっぱつ
秦の出発
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 秦の出発(しんのしゅっぱつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,532자 · 29화면
それにしても、面倒なことをなされたものだ。」
「面倒とは……。」
「後の始末だ。一挙にやっつけた方が簡単だったろう。」
「僕が手を下したのではありません。」
「それも承知しているが……。」
洪は立ち上って、紙包を戸棚にのせた。
ふしぎなことに、それらの対話と受け流しとが、至って平静に為されてしまったのである。それが殊に秦の予期に反した。彼は額にかるく汗ばみ、疲労を覚えた。
用件は済んだ。秦は立ち上って辞去した。洪は階段の上まで見送ってきた。
最初に案内してくれた男が出て来て、秦に自動車まで付き添ってきた。
自動車の中で、秦は長い間沈黙していた。陳振東もそばで沈黙を守っていた。二十五歳のこの強健な鋭敏な男は、なにか忌々しそうに眉根を寄せていた。
パレスの上階の食堂で軽く夕食をとりながら、秦は呟いた。
「何か大事なことを、洪正敏に言い忘れたような気がするんだが……。」
「いや、それはもうすべて済んだ。この方面のことは簡単率直だから。」
そして彼は突然笑いだした。
「おかしいだろう。君から見たら、僕は道化役者ようだ。或る時は夢想詩人だし、或る時は半ば狂気な女をもてあつかってる色男だし、或る時はまた仁侠の徒だからね。