후리가나로 읽는 일본 고전
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しんのしゅっぱつ
秦の出発
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 秦の出発(しんのしゅっぱつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,532자 · 29화면
」と私は言った。「たいてい、今晩は秦君に逢えるだろうから、逢ったら、そのことを伝えておくよ。」
楊さんは両手を胸もとに握りあわせ、くどく念を押し、深く辞儀して、帰っていった。
私は松崎の室に戻ったが、大きな薄曇りめいた気懸りがあって、碁にも興がなく、やがて外に出で、蘇州河にぎっしりもやってる小舟を暫く眺め、それからホテルの室に帰って、ベッドの上に身を投げだした。
ところで、この柳丹永のことだが、それを詳しく書くとすれば長い一篇の物語ともなろうから、茲には、この物語に関係ある部分だけを摘記するに止めよう。
彼女は幼い頃から、母に連れられて、鎮江の金山寺にしばしば詣で、其後、参禅の修業を積んだ。それから二十歳すぎた頃、江北のさる道教寺院で、祈祷の秘義を修め、霊界との交渉を得るに至った。数年を経て、上海の市井に隠遁している高僧玄元禅師の導きを受け、霊界との交渉は一種霊感の域へ引戻されると同時にまた深められた。それだけの経歴ではあるが、祈念する彼女の魂は実に純美であると誰しも認めたそうである。現代の言葉に飜訳すれば、或は精神統一とか或は自己催眠とか或は無我意識への参入とかに、彼女はすぐれた素質を持っていたらしい。