일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるゆうかくでのできごと

空にむかひて

若杉 鳥子

若杉 鳥子의 空にむかひて(あるゆうかくでのできごと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,677자 · 46화면

아오조라 문고

私は揶揄われるとも知らず泣きたいのを凝と堪えて、大きく眼をって相手の顔を睨んでいた。

私もまた時々こっそりと物をねだりに、この貧乏な里親の家へ行った。家の傍に大きい寺院があって、その境内に大きい銀杏の樹があった。お婆さんは秋になって大風が吹くと、その落ちた実を拾って、穴を掘って埋め、その上に藁をかけて置いた。何もないとそれを掘ってよく炉ばたで焼いてくれた。

今でもその腐った藁のような土の臭いなどが鼻を掠めることがあると、私はいつもお婆さんの愛情を思い出す。

血が続いているのでも何でもない、ふとした縁から僅かな里ぶちを払って預けられた子供に過ぎない自分、それなのにああいう純朴さで愛してくれた、人間の心の尊さを泌々とおもうのだ。愛情というものは、決して骨肉的なものではない、もっと広いものであり生活から生まれるものであることを、私は深く考えさせられるのだった。

この一家は、始め小さな自作農だったが、苦し紛れに旅商人になり、父親があちこちと放浪している間に、少しばかりの田も畑もとうとう借金の形にとられてしまった。お婆さんはよく、その他人のものとなった田へ出かけて行っては、怨めしそうに見てくるのだった。