후리가나로 읽는 일본 고전
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りゅうぐう
竜宮
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 竜宮(りゅうぐう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,547자 · 8화면
起伏の多い深海で、片方に岩礁が峙ち、洞窟のようになり、底は一面の白砂、藻の類もない。ふしぎに静かで、暴風の時にも、そこだけはひっそりしている。つまり海底の岩陰である。そこに、病気の魚貝類が身を寄せて、静かに死んでゆく。だから、その白砂の上には、魚の骨や、貝殼や、宝石みたいな小石が、美しく洗い清められて、夥しく積っている。
この魚の墓場は、本当のことで、たいていの漁夫は知っている。
むかし、或る漁夫がありまして、魚の墓場を覗いてみますと、そこに、なんだか真黒く光っている物がありました。魚のような恰好の物で、真黒ですが、ふしぎにつやつやと光っているのです。
「見たことも聞いたこともない、珍らしい物だが、これは、宝物かも知れないぞ。」
そう思って、漁夫は魚の墓場にもぐりこみ、その真黒なものを抱きあげてきました。見れば見るほど、美しくつやつやと光っています。
漁夫はそれを家に持って帰り、棚の上に大切に置いておきました。
その日から、この漁夫の網には、嘗てないほどたくさんの魚がはいり、貧乏だったのが、金持ちになってきました。
そのことを伝え聞いて、黒い宝物を見に来る人もありました。