후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうそう
競漕
久米 正雄
久米 正雄의 競漕(きょうそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,312자 · 34화면
しかし農科と同じ二部系統に属する工科とは口もきかなかった。
三月の半ば過ぎであるが、水上はまだ水煙が罩めてうすら寒かった。北が晴れると風が吹いて川面に波を立てた。だんだん陽春の近づくにつれて隅田を下る船の数が増して行く。そしてこのごろではそれを縫って走る各学校の短艇もめっきりおびただしくなった。
一と力漕終って、水神の傍の大連湾に碇泊していた吾々の艇内では、衣物を被って休んでいた窪田が傍を力漕して通る学習院の艇尾につけた赤い旗をみやりながら、「全く季節が来たな」と久野に話しかけた。久野は舵のところから「うん」と曖昧な返辞をしながら、鐘ヶ淵から綾瀬川口一帯の広い川幅を恍惚と見守っていた。いろいろな船が眼前を横ぎる。白い短艇が向うを滑る。ふと千住の方への曲り口に眼をやると、遠く一艘の学校の短艇らしいのが水煙を立てて漕ぎ下って来る。「おい窪田君。あれあ農科の艇じゃないかい」と久野は呼びかけた。
窪田はむくっと起き上った。そして望遠鏡を久野の手から受け取ると急いでそっちを見やった。「うん、農科だ、農科だ」艇の人たちは皆一様に刎ね起きた。窪田はじっと望遠鏡に目をあてて見ていたが、「あ力漕をするぞ。