일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はこねのやま

箱根の山

田中 英光

田中 英光의 箱根の山(はこねのやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,963자 · 33화면

아오조라 문고

と繰返し、果ては、「ボクもう厭だ」なぞ路にエンコしてしまうので、あまり騙すのも不憫になり、到頭、もう二曲りか三曲りで山頂に出られそうな路の角で、物凄く藪、茨に覆われた急斜面の小路を発見すると、「一郎、こんな近路でも登って見るかい」、「ウン」勇み立った返事だった。

見下ろせば、その斜面は少し下から、いきなり断崖になり赭い地肌を見せて谷底まで続いていた。もし落ちれば生命がないと、一人で登らせるのは不安だったが、獅子は三日にしてその仔を谷底に落す、なぞ無茶苦茶に昂奮して、「じゃあね、お父さんはこの広い路を行って、先に上で待っているから、一郎独りで登ってこられるかい」、「ウン」

一郎は張切った返事で、小さな身体を丸め、亀の子のように小さな手足をよちよちさせ、もう藪の中をがさこそ這い上り始めた。もし一足でも踏みはずしたら、谷底まで真っ逆様だと胸の凍るような不安もあったが、その不安よりもムヤミに子供を鍛えたい気持のほうが強く、「こらッ一郎ッ、しっかり登れよッ。木の根を掴み掴み登って、決して手を離すんじゃないよッ」と大声に叫びかけ、子供が、「ウン」とコックリしながら、直ぐに一間ほど登ってしまったのを見ると、幾らか安心して、自分は広い街道を急いで駆け登り、左に折れ、一郎が出て来そうな小路の前で、また幾らか心配になりながら