후리가나로 읽는 일본 고전
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
火野 葦平의 糞尿譚(ふんにょうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,974자 · 99화면
そういう意味のことが李聖学の態度に観取された。今やめられて新たに雇い入れることは先ず至難であるので、彦太郎は狼狽した面持で、そんなことなら相談してくれたらよいじゃないか、長年いっしょに仕事をして来て、今更やめるなどということは水臭い、そんなら賃銀を上げたら働いてくれるのだな、それは易いことだ、今日から三十銭増にしよう、と慌てたように云った。李聖学は返事をしなかったが、やがて将棋をかき集めて、竹筒の中に入れ、しぶしぶと、大儀そうに立ち上った。仕事着に着換えはじめたので、彦太郎はようやく安心し、みんなにもそう云って海員児童ホームの方から先に廻ってくれ、と念を押して、トラック小屋に帰って来た。一般に労働賃銀が一日八十銭位になっている折とて、止むを得ないと思った。不景気の折に一円三十銭で雇い入れた儘であり、人間も多少は入れかわったが、最初は六人居ったが、収支が償わず、現在では四人居るのだが、一人だけ上げるわけには行かないから、四人共に上げるとすれば、一日一円二十銭増額となり、休みの日を引いても、一ヶ月には三十円からの予算が狂って来ることになる。現在でも算盤が持てず、月末計算には赤字のことが多いのに、これは大変なことになったと思った。