후리가나로 읽는 일본 고전
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こうばいつきげ
紅梅月毛
山本 周五郎
山本 周五郎의 紅梅月毛(こうばいつきげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,869자 · 32화면
達してあるから」半之丞は平伏してお受けをしたが、さして感動したようすもなくしずかに、みんなと一緒に御前をさがった。
遠侍へ来るともう早速「おれの馬に乗って呉れ」という申込みがはじまった。「拙者の背黒は南部産の五寸(馬の丈を計るのに四尺より三寸までをスンで数え四寸より七寸までをキという)で駆けの速さは格別だ、是非とも拙者の馬に乗って呉れ」自分のは木曽産の逸物だ、おれのは三春の駿馬だといって、聞き伝えた者がつぎつぎとせがんできた。一代晴れの競べ馬だし乗りてが半之丞だから、自分の馬で勝たせたいと思うのは人情に違いない、だが半之丞は漠然たる顔つきでうんともおうとも云わず、時刻になるとさっさと城を退出してしまった。
深谷の家は武家屋敷のはずれにあり、すぐ裏に揖斐川の流れが見えている、門をはいると正面が住居で、左へかなり広い庭がひらけ、一棟の家士長屋が建っている、その長屋と鉤の手になるかたちで住居にくっつけて厩があった。……帰って来た半之丞は住居へははいらないで、庭を横切って厩のほうへいった。そこでは今しも十七あまりになるひとりの娘が、馬盥にぬるま湯をとって馬のすそを洗っているところだった。