후리가나로 읽는 일본 고전
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さいきこうい
細木香以
森 鴎外의 細木香以(さいきこうい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,332자 · 45화면
香以は暫く吉原に通っているうちに、玉屋の濃紫を根引した。その時濃紫が書いたのだと云って「紫の初元結に結込めし契は千代のかためなりけり」と云う短冊が玉屋に残っていた。本妻は濃紫との折合が悪いと云って木場へ還された。濃紫は女房くみとなり、次でふさと改めた。これは仲の町の引手茶屋駿河屋とくの抱鶴が引かせられたより前の事である。
家にいての香以の生活は余り贅沢ではなかった。料理は不断南鍋町の伊勢勘から取った。蒲焼が好で、尾張屋、喜多川が常に出入した。特に人に馳走をする時などは、大抵数寄屋町の島村半七方へ往った。香以を得意の檀那としていた駕籠屋は銀座の横町にある方角と云う家で、郵便のない当時の文使に毎日二人ずつの輿丁が摂津国屋に詰めていた。
濃紫が家に来た後も、香以の吉原通は息まなかった。遊に慣れたものは燈燭を列ねた筵席の趣味を忘るることを得ない。次の相手は同じ玉屋の若紫であった。
ある日香以は松本交山を深川富が岡八幡宮の境内に訪うて、交山が松竹を一双の金屏風に画いたのを見た。これは某が江戸町一丁目和泉屋平左衛門の抱泉州に贈らむがために画かせたものであった。