후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さいきこうい
細木香以
森 鴎外의 細木香以(さいきこうい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,332자 · 45화면
有中は素更紗染屋の出身で、遊芸には通じていても文字を識らなかった。そこで貸本に由って知識を求め、最も三国志を喜んだ。香以は有中が口を開けば孔明を称するのを面白がって、金を出して遣って孔明祭を修せしめた。今の富豪が乃木祭を行う類である。それからは有中に陣大鼓の綽号が附けられた。
香以はこの年三十七歳であった。恐らくはその盛名の絶頂に達した時であっただろう。取巻の一人勝田諸持は、この年二月二十二日に六十八歳で歿した。彼学者の渋江抽斎、書家の市河米庵、ないし狂歌師仲間の六朶園荒井雅重、家元仲間の三世清元延寿太夫等と同じく、虎列拉に冒されたのかも知れない。諸持は即ち初代宇治紫文である。
安政六年には香以の身代がやや傾きはじめたらしい。前田家、上杉家等の貸附はほぼ取り立ててしまい、家に貯えた古金銀は概ね沽却せられたそうである。しかし香以の豪遊は未だ衰えなかった。
香以はこの年江の島、鎌倉、金沢を巡覧した。同行したものは為山、等栽、永機、竺仙等であった。小倉是阿弥の茶室の張交になっていた紀行が果してこの遊を叙したものであったなら、一行には女も二三人加わっていたはずである。