후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면
ありていに云うと、彼女は板倉と云うものを、そう云う点では自分達と交渉のない階級に属する人間であると、極め込んでいたには違いなかったが、それならこの手紙に書いてあるようなことをまるきり想像もしなかったかと云えば、そうではなかった。少くとも彼が妙子に対して献身的の奉仕をしたこと、あれから此方頻繁に出入りするようになったことの裏には、何かあるかも知れないと、ぼんやり気付いてはいたのであった。彼女は又、自分が妙子の身になったとして、ああ云う際に一命を助けて貰った若い女の感動が如何に大きいものであるか、助けてくれた人に対して如何に深い感謝の念を持つようになるか、と云うことも察しられない訳ではなかった。ただ何処までも「身分の違い」と云う先入主があったために、気が付いていながら取り上げるに足らぬこととして深くも突き止めようとしなかった、―――寧ろ突き止めることを避けていた、と云うのが本当であった。だから今の手紙は、自分が見まいとしていたこと、見るのを恐れていたことが、不意に奥畑に依って無遠慮に鼻先へ突き付けられた、と云う点に於いても彼女を狼狽させたのであった。