일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 194,628자 · 371화면

아오조라 문고

行っている暇がないから、兄さんにも姉ちゃんにも宜しく云って置いてほしい、と、彼女はそう云って夕飯後二人を帰した。

その明くる日は可なり忙しい慌しい一日であった。先ず朝のうちに本郷西片町にある杉浦博士邸を訪ねて診察を受け、本郷薬局へ廻って処方箋を示して調剤を乞い、赤門前からタキシーを拾って浜屋へ戻ると、雪子とお春とが来て待っていた。雪子は第一に診察の結果を尋ねたが、杉浦博士の見るところも大体辻博士と同じようなことであった。ただ、こう云う風な神経質の少年少女には得て天才肌な、学術の優秀な児が多い、だからこのお児さんなども導きように依っては或る一点で常人を凌ぐようにならないとも限らないので、さほど心配なさるには及ぶまい、要はこのお児さんの才能がどの方面に秀でているかを見出して上げて、一つの事に精神を集注するように仕向けることであると、そう云われた、そして専ら食餌療法に依るようにと云うことで、処方も書いてくれたが、その処方だけが辻博士のとえらく違っていた、と、幸子はそんな話をした。午後には四人で池の端の道明、日本橋の三越、海苔屋の山本、尾張町の襟円、平野屋、西銀座の阿波屋等を廻って歩いたが、生憎残暑のぶり返した、風はあるけれども照り付ける日であったので、三越の七階、ジャアマンベーカリー、コロンバン等々、方々で一と