후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
でも、夫が後を欲しがっていることは知っていたし、自分にしても、姉ほどの子福者にはなれないとしても、女の子一人きりでは余り淋しく感じていたので、そうであってくれればよいがと願うところから、三月になったら念のために診て貰う積りではいたのであった。それで昨日、連れの人々が六甲越えをして行こうと云い出した時に、大事を取った方がよくはないかと、ふっとそんな気もしたのだけれども、何を阿呆らしいことをと、それを打ち消す気持の方が遥かに強く働いていたので、折角皆が楽しみにしているらしい計画に、反対する迄もないと思ったのであった。そう云う訳で、油断をしたのには一往理由のあることなので、必ずしも彼女が責められるべきではないのであるが、惜しいことをしましたねと、櫛田医師にも云われるし、自分も、なぜこんな時に有馬などへ行く約束をしたのか、なぜうかうかとバスへ乗ってしまったのかと、悔し涙が出て仕方がなかった。夫は、もうお前の体には子供は出来ないのであろうと諦めていたのが、図らずも妊娠可能であることが証明されたのだから、僕は悲観するどころではない、むしろ将来に希望が持てるようになったのを喜んでいると云って、慰めてくれるのであるが、そう云う夫自身、内心ではひどくがっかりしていることが様子にも分るので、やさしく労わってくれるほどなお気の毒