후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 150,580자 · 287화면
ない。それで野村と雪子とを一つ車へ乗せようと云うのが、陣場夫人の忠義立てから思い付いた案なのか、野村の意を受けての提議なのかは明かでないが、何にしても今の場合少し非常識で、貞之助は馬鹿にされているような気がした。
「如何でございましょう、雪子さんがお厭でなかったら、………」
「さあ、雪子はああ云うたちですから、厭と云うことは申しますまいけれども、話が順調に運びさえしましたら、そう云う機会は今後いくらでもある筈ですから、………」
「はあ、はあ」
と云いながら、夫人は漸く貞之助の眼の色を看て取って、鼻を蝦のようにして苦笑いした。
「………それに何ですよ、そう云う風にされますと、雪子は一層極まりを悪がって口を利かなくなる方ですから、却って結果が良くないだろうと思うんですが、………」
「ああ左様で。………いえ、ただちょっと思い付きましたので、申し上げてみただけなんですから、それなら何でございます、………」
しかし貞之助の癇に触ったのは、これだけではなかった。北京楼と云うのは省線の元町駅の山側の高台にあると云うので、自動車は横着けになるのでしょうなと、念を押すと、大丈夫です、御心配には及びませんと云うことであったが、行って見ると、成る程門前へ横着けになるにはなるが、そこは元町から神戸駅へ通う高架線の北側に沿うた道路に面していて