후리가나로 읽는 일본 고전
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えのないえほん
絵のない絵本
矢崎 源九郎
矢崎 源九郎의 絵のない絵本(えのないえほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,778자 · 6화면
文学への興味はこのころの父の感化によって芽生えたといってもよい。母は働く一方の女で学問はなかったが、深い信仰心を持っていた。このふたりのもとに、幼いころはともかくも幸せな日々を送ることができたのである。しかし、十一歳のときに父を失うに及んで、この幸福の夢もはかなく消え去ってしまった。母は仕立屋の職人にしたいという希望を持っていたが、アンデルセンみずからは舞台に立つことを望んで、十四歳のときただひとり首都のコペンハーゲンをめざして旅立った。このときから彼にとって新しい世界が開かれるとともに、茨の道がはじまったのである。すなわち都に出るには出たものの、何もかもが彼の希望に反してしまった。俳優として舞台に立つこともかなえられず、持って生れた美声を頼りに志望した声楽家にもなることができないままに、いくどか絶望のどん底におちいった。しかし幸いなことにも、一生の恩人であるコリンに見いだされたのはこのような失意のときであった。それまでは学校教育もろくに受けておらず、物を書くのにも綴りがまちがいだらけというありさまであったが、このコリンの助力のおかげで学校へも行けるようになったのである。