후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜっけいばんこくはくらんかい
絶景万国博覧会
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 絶景万国博覧会(ぜっけいばんこくはくらんかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,752자 · 31화면
(京四条河原夕涼みの体。これも夜分の景と変り、ちらりと火が灯ります。首尾よう参りますれば、お名残惜しうはござりまするが、そういう様へのお暇乞い。何んよい細工で御座りましょうが。)と呼び立てるのを聴けば、年柄もなくそのからくり屋を光子が門前で引き止めていたらしく思われる。
まことに、そのような邪気なさは、里俗に云う、「禿の銭」「役者子供」などに当るのであろう。けれども、また工阪杉江にとると、それが一入いとし気に見えるのだった。全く光子と云う娘は、又とない内気者――。人中と来ては、女学校にさえ行く事が出来ない――と云っても、それが掛値なしの真実なのであるから、当然そこには家庭教師が必要となって、工阪杉江が招かれるに至った。然し、そうして杉江が現れた事は、また半面に於いても、光子を永い間の寂寥から救う事になった。と云うのは、十歳の折乳母に死に別れてからは、時偶この寮に送られて来る娘はあっても、少し経つと店に突き出されて、仙州、誰袖、東路などと、名前さえも変ってしまう。そんな訳で、唯さえ人淋しく、おまけに、変質者で、祖母とは名のみのお筆と一所に住んで行くのには、到底耐えられなくなった矢先の事とて、光子が杉江を、いっかな離すまいと念じているのも無理ではないのである。