일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜつえんたい

絶縁体

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 絶縁体(ぜつえんたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,752자 · 38화면

아오조라 문고

人はいつも危険な渦巻の崖縁に立ってるようなものである……。

「だから、わたしは用心しております。」

市木さんの用心とは、つまり、孤独な精神と生活とを守ることにあったらしく、そしてその孤独を守るために、市木さんはあらゆる交渉や関係を断ち切ろうとしてるらしく、私には推定された。

然し、その時受けた私の印象からすれば、市木さんは自分の考えを私に訴えることよりも、寧ろ、無意識的にせよ、私になにか教訓を垂れるつもりだったようでもある。私の錯覚だったろうか。

夕陽を眺めながら、渦巻の話をし、そして二人は立ち上った。途中は黙々として、そのまま別れた。

ところが、それからまだ大して経たないうちに、困ったことになった。

近所の一区劃だけ合同して、便所を水洗式に改造しようとの議が起った。これは当局からも奨励されたことであり、某請負人が奉仕的に事に当るとの由だった。この奉仕的というのについては、陰に或る不正が存在するとの噂もないではなかったが、まあだいたい衆議はまとまりかけた。表の大きな街路には下水道が完成していたから、それに通ずる土管を地下に設ければよかった。一区劃といっても、二十戸ばかりのもので、そして小さな家が多かったから、費用は一戸当り六千円から一万五千円程度でよかった。