후리가나로 읽는 일본 고전
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
大杉 栄의 続獄中記(ぞくごくちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,326자 · 49화면
東京監獄に、今はもういないが、もと押丁というのがいた。看守の下廻りのようなもので、被告人等に食事を持ち運んだりする役を勤めていた。いつも二人か三人かはいたようだが、みんなまだ若い男で、一、二年勤めているうちには、小倉のぼろ服を脱いでサーベルをつった看守になった。
が、その中にただ一人、十年か二十年かあるいはもっと長い間か、とにかく最後まで、押丁で勤め終わせた一老人があった。僕が初めて見た時には、もう六十を二つ三つは越した年齢であったろうが、小造りながら巌丈な骨組の、見るからに気味の悪い形相の男だった。実際僕は初めて東京監獄にはいった翌朝、例の食器口のところへぬうとこの男に顔を出された時には、思わずぞっとした。栄養不良らしい蒼ざめた鈍い土色の顔を白毛まじりの灰色の濃い髯にうずめて、その中からあまり大きくもない眼をぎょろぎょろと光らしていた。その光の中には、強盗殺人犯か強盗強姦犯かの眼に見る獰猛な光と、高利貸かやりて婆さんかの眼に見る意地の悪い執拗な光とを併せていた。それにその声までが、少ししゃがれ気味の低い、しかし太い、底力の籠った、どこまでも強請して来る声だった。