후리가나로 읽는 일본 고전
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 聞書抄(ききがきしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,821자 · 210화면
まして、背中より冷汗を流しまして、たゞもう恐れ入ったのでござりました。それにしましても治部殿は、愚僧の苦しい申訳がその場限りの出まかせであることを、観破なされたのであろうかと考えましたら、畳にひれ伏しておりながら、殿の鋭いお眼の光に射抜かれているように感ぜられ、体が竦んでしまいまして、いっかな頭を挙げることも、物を云うことも出来ませなんだ。すると重ねて、その方の如き態になって、武士の扱いを受けようなどゝは笑止の至り、左様な者に大事な役目を云い付けたのは某が不覚であった、思えば憎き奴なれども、手討ちにするさえ汚れであるから、永の暇を取らせるぞ、とく/\此処を出て失せよと仰っしゃって、そのまゝ奥へお這入りになったのでござりました」
挿絵
三成が順慶の一命を許してやったのは、何故であったろうか。今や秀次は謀叛人として高野山に送られ、彼の畫策は大半成功したのであるから、もはや順慶の怠慢を咎める必要もなかったのであろうが、恐らく下妻左衛門尉の過去の功績を商量し、殺すほどの罪でもないと考えて、放逐したのであろうか。
舊主に対する順慶が心持の変化を辿ってみると、大凡そ三つの時期を劃して推移したことが察せられる。