후리가나로 읽는 일본 고전
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じじょでん
自叙伝
大杉 栄
大杉 栄의 自叙伝(じじょでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,021자 · 230화면
ただ、いつかふいとその前を通ったら、どうも見覚えがあるので、中にはいって見た。するとそれが長い間僕の頭の中にあった幼稚園そのままなんだ。で、僕はそれがこの富士見小学校附属のだと、ひとりで決めてしまったのだ。
この幼稚園でのことはほとんど何にも覚えていない。ただ、一度女の先生に叱られて、その顔に唾をひっかけてやったことがあるように思うが、これはその後母が話したのを覚えているのかも知れない。
唾では、その後も一度、小学校の女の先生にひっかけて泣かしたことがあった。
父が勤めていた連隊は青山練兵場の奥の方にあった。父は折々週番で帰って来なかった。ある日、たぶんその週番が三日目四日目と進んで大ぶさびしくなった頃だろう、例のお米さんを連れ出してそっと青山に出かけて行った。練兵場にはいった頃に、お米さんはもう歩けないと言って泣き出す。そこへ犬が吠えついて来て僕も泣き出す。しまいには二人で抱き合って声を限りに泣いていた。そして通りかかった兵隊になだめられて、ようやく父のところへ連れて行かれた。
新発田の連隊へ送られるのは、多くは何かのしくじりがあって、島ながしにされるのだと聞いたことがあった。