후리가나로 읽는 일본 고전
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じゆうじん
自由人
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 自由人(じゆうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,030자 · 139화면
私の方が病気なのか、お父さんの方が酔っているのか、どっちかだね。ただ一つ、ふしぎなことがある。私はもともと、君の家とは親戚の間柄だというばかりでなく、お父さんにはたいへん世話になった。いろいろ援助を受けた。世話をし援助をするからには、する方にも好意があったわけだ。其後、どうしたものか、まあ私の不徳の至すところ、ふしだらの至すところ、だんだん疎遠になり、飲んだくれとか、ペンキ屋さんとか、有難くない愛称を頂戴した始末さ。ところが、最近、様子が変ってきた。君たちのことを言ってるんじゃないよ。お母さんや、お父さんのことだ。やって来ると、嫌な顔一つ見せられないし、親しくもてなされ、酒まで充分に飲まされる。つまり、松本家の酒庫が私に喜んで解放される。これは一体どうしたことなんだ。どういうわけなんだ。私はへんに落着かない気持ちだ。ひがんでるんじゃないよ。なんだか腑に落ちないんだ。どういうわけなんだ。」
酔いながら、饒舌りながら、北村は酒を飲んだ。千重子は考え深そうな眼付きになっていった。
「それはね、小父さまの存在の問題よ。」
「なんだい、存在の問題て。」
「小父さまがいらっしゃるということ、それが、お父さまにもお母さまにも、やはり心強いのよ。