일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せんいのたちば

船医の立場

菊池 寛

菊池 寛의 船医の立場(せんいのたちば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,712자 · 22화면

아오조라 문고

ふと見ると、笑った青年は、手で字をかく真似をしながら、筆紙をくれという意味を示した。ワトソンは、懐中を探って一本の鉛筆を探り当てた。が、身体中になんの紙片もなかった。すると、一人の日本少年が、どこからか薄い木片を拾って来てくれた。が、一間も隔っている檻へ、いかにして差し入れようかと考えていると、老人の牢番が、それを受けついで渡してくれた。

かの青年は、鉛筆を受け取ると、それを不思議そうに一瞥して後、なんの躊躇もなく、木片の上に流暢に書き始めた。十五分間の後、余地のないほどに字を書き詰められた木片が、ワトソンの手に返された。

ワトソンは、青年たちに目礼し、心のうちでこの不幸な青年たちの祝福を祈りながら、船へ帰って来た。そして、その木片を支那語の通辞である広東人羅森に示した。

羅森は次のように訳した。

英雄一度その志すところに失敗せば、かの行為は、奸賊強盗の行為をもって目せらる。我らは衆人環視のうちに捕えられ縛められ、暗獄のうちに幽閉せられる。村の長老は、侮蔑をもって我らを遇し、我らを虐待すること甚し。

六十余州を踏破するの自由は、我らの志を満足せしむる能わざるが故に、我らは五大洲を周遊せんことを願えり、これ我らが宿昔の志願なりき。