후리가나로 읽는 일본 고전
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
山本 周五郎의 花も刀も(はなもかたなも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,364자 · 178화면
と、幹太郎は云った、「すぐに荷物を纒めてひきはらいます、いろいろお世話さまでした」
「さぞ不本意だろうが」と、頼母は云いかけて、しかし、あとは云わずに、紙に包んだ物をそこへさし出し「些少ではあるが謝礼だから」と云った。
――手を触れるな、幹太郎はそう思ったが、受取らないわけにはいかなかった。彼は赤くなりながら、それを取り、会釈して座を立とうとしたが、ふと頼母を見た。
「野口重四郎の処分はどうなるでしょうか」
頼母は首を振った。
「私には、わからない」
「彼はきまじめな好い青年です」と、幹太郎は云った、「相手の女は、これまでにも不倫なことがあったそうで、若いし、一本気な野口は女に誘惑されたに相違ありません、なんとか助けてやって頂きたいのですが」
頼母は不審そうな眼つきで、幹太郎をじっとみつめたのち、自分にはどうしようもない、と無感動に云った。
「野口は二十歳です。酒もあまり飲まないようですし、ほかの者のように女あそびも知りません、しかし二十歳という年齢が、どんなに動揺しやすい時期であるかは、貴方にも御経験があると思う」
と、幹太郎は云った。
「きまじめで、世間知らずな者ほど、誘惑に脆いばあいがあります。