후리가나로 읽는 일본 고전
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
山本 周五郎의 花も刀も(はなもかたなも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,364자 · 178화면
「うるせえ、そんな御託は、たくさんだ」と、安が、脇からどなった、「きれいな口をききゃあがって、ほんとのところはお豊をかどわかしてゆき、どこかのしまへでも叩き売るつもりだろう、銀流しみてえな面あしやがって、わかってるぞ、こん畜生」
「まあ待て」と、本野という浪人が云った、「貴公は、お豊の素性を知るまい、いまどういう事が起こっているかも知らぬだろうが、あの女にはいろいろわけがあり、いまは仕合せになれる運がまわって来ているのだ」
「仕合せですって」
「さよう、またとない幸運と云ってもよかろう、だからここで」
「もうよそう、むだな問答だ」と、幹太郎が云った、「私は三平の云うことを聞いた、あんな若い娘ひとりを、みんなが食いものにしようとしていることも、見当がつく、もう充分だ」
「貴公は、信じないのか」
「私は、お豊をもらうよ」
「待ちゃあがれ」
安が喚いた。
幹太郎は歩きだした。安は匕首を抜き、うしろから幹太郎にとびかかった。
安が匕首を抜くと同時に、本野という浪人も刀の柄に手をかけた。幹太郎は川岸のほうへ大きく跳び、二度、三度と突っかけて来る安の匕首を躱わしながら、さっと相手のきき腕を取ると、足搦みをかけて投げとばした。