후리가나로 읽는 일본 고전
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
山本 周五郎의 花も刀も(はなもかたなも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,364자 · 178화면
「それで私を訪ねて来られたんですね」
「はい、じつは父が急に亡くなったものですから」
「お父上が――」
「この正月の二十三日でございました」と、かやは顔を俯向けた。
かれらの父の弥七郎は、その朝はやく、瀬越九郎兵衛という旅の剣客と、庭さきで木剣試合をした。もちろん型をこころみたのであるが、その中途でとつぜん吐血をし、あっというまに死んでしまった。医者は「心臓が弱っていたところへ過激なことをしたからだ」と、診断したそうである。
試合のあやまちではなかったのか、と平八が訊いた。そしてその瀬越という人はどういう人ですか。父が伴れて来て、五日ばかり泊っていました。刀法修行の旅をしているというほかに、わたくしたちはなにも存じません。けれど父の急死がその人のためでないことは慥かだと思います、とかやは云った。
だが、弥七郎が死んだために、借財の取立てがきびしくなり、家屋敷も土地も残らず取られそうである。それで母ではどうにもならないから、兄にいちど、ぜひ帰って来てもらいたい、とかやは云うのであった。
――困ったことになった。
平八は当惑した。
「じつはこの二月から、平手は伊達家の下屋敷の道場へ助教にはいったのです、師範はいるのですが、老齢のために役に立たない、平手が一人で稽古をつけているんです」