일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あぢさい

花火・来訪者 他十一篇

永井 荷風

永井 荷風의 花火・来訪者 他十一篇(あぢさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,046자 · 104화면

아오조라 문고

こう云う点から見て、自分は維新前後における西洋文明の輸入には、甚だ敬服すべきものが多いように思っている。徳川幕府が仏蘭西の士官を招聘して練習させた歩兵の服装――陣笠にツツ袖の打裂羽織、それに昔の儘の大小をさした出立は、純粋の洋服を着せる今日の軍服よりも、胴が長く足の曲った日本人には遥かに能く適当していた。洋装の軍服を着れば如何なる名将と雖も、威儀風采において日本人は到底西洋の下士官にも肩を比することは出来ない。違った人種は、よろしくその容貌体格習慣挙動の凡てを鑑みて、一様には論じられない特種のものを造り出すだけの苦心と勇気を要する。自分は上野の戦争の絵を見る度びに、官軍の冠った紅白の毛甲を美しいものだと思い、そしてナポレオン帝政当時の軽騎兵の甲を連想する。

銀座の表通りを去って、所謂金春の横町を歩み、両側ともに今では古びて薄暗くなった煉瓦造りの長屋を見ると、自分は矢張り明治初年における西洋文明輸入の当時を懐しく思返すのである。説明するまでもなく金春の煉瓦造りは、土蔵のように壁塗りになっていて、赤い煉瓦の生地を露出させてはいない。家の軒はいずれも長く突き出て半円形をなし、円い柱によって支えさしてある。