후리가나로 읽는 일본 고전
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あぢさい
花火・来訪者 他十一篇
永井 荷風
永井 荷風의 花火・来訪者 他十一篇(あぢさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,046자 · 104화면
、第4水準2-80-1)に打明けてしまうので、怒りかけたお客も呆れて手がつけられぬという始末である。
いつぞや慶三は池の端の待合でお千代の来方のあまりに遅いのを責めた事があった。そして髪の乱れているのと、帯の〆方の崩れている事を詰問した。するとお千代は極めて無邪気に、「あら、分って。」と問返した。この意外の反問に慶三は却て毒気を抜かれて眼ばかり円くして黙ってしまうと、お千代は矢張無邪気に、「あんまり急いだもんだから、髪なんぞ撫付けていられなかったのよ。酔払で仕様がないお客なのよ。」と懐中鏡をだして外の座敷で乱して来た髪をばれいれいしく慶三の前で撫付けながら、
「どうせまた破れちまうんだわねえ。あなた。」と色目を使って男の膝の上に身を投掛けた。待合の女中が這入って来てもお千代は一向居住居を直そうともせず、男の身体にしなだれかかったままで、「姐さん済みません。失礼。」とお客よりも先に帯を解いて憚らぬ始末。全く人前も何にも構わない傍若無人の態度である。慶三は心中嫉妬の不快を包みながらも、並大抵の芸者にはとても銭金では出来ない明放しなお千代の様子、それは同じ売女の身をまかすにしても、このお千代ほどその身を根こそぎ勝手自由にさせる女はないと思うと、つい多少の不快を忍び忍び呼びつづける事になるのであった。