일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えいほんどじょうりくせんのぜんや

英本土上陸戦の前夜

海野 十三

海野 十三의 英本土上陸戦の前夜(えいほんどじょうりくせんのぜんや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,727자 · 72화면

아오조라 문고

ところが、そのとき彼は、また大発見をしたのだ。タキシードのポケットに手を入れてみると、何か硬い表紙をもった帳面のようなものが手に触れたのである。なんだろうと、引張り出してみて愕いた。それは、銀行の預金帳であった。二冊もあった。

彼は、ますます愕いて、二つの預金帳の頁を開いて、しらべた。一冊は英蘭銀行のもので在高は五万ポンド、もう一冊はフランスのパリ銀行のもので七百十七万フランばかりの在高が記入してあった。そして、どっちの帳面にも、この預金主の名として「ミスター・F」とのみ記されてあった。

これは、ミスター・Fの財産だ。相当の金だ。

彼は、ほっと安心していいのか、それとも他人の金を握ったことを気味わるく感じるべきかについて迷った。

だが、結局、ミスター・Fというのは、中国人仏天青の略称であろうと気がついたので、ようやく心は一時落着いた。

「この分なら、ポケットから、もっといろいろなものが飛び出して来やしないかなあ」

そう思った彼は、また中国服の前を開き、タキシードのポケットというポケットを探した。

ズボンの右のポケットに、ロールしたパンがぺちゃんこになって入っていた。