일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

こうやのふゆ

荒野の冬

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 荒野の冬(こうやのふゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,098자 · 9화면

아오조라 문고

雪は残っていなかったが、寒風が広いこの荒野を吹きつらぬいていた。その中で、ただ一人木を伐っている男の姿が見えた。一番心に残るのは、その小屋の一つに、赤ん坊の襁褓らしいものが少し乾してあったことである。同車の土工らしい男、それも油煙と泥とで汚れた顔をした男であったが、誰に言うともなく「へん、馬鹿な奴らだ。こんな火山灰の所、何もとれやしないのに」と、つぶやくにしては大き過ぎる声で言っていた。

豊似の市街地へ着いて、仕事の都合で、また一里半ばかり鉄道を離れた土地へ入った。雪不足の道、といっても名ばかりの道であるが、それを馬橇で行った。少し行くと、もう人煙を遠く離れたという感じの景色になった。馬橇の男は道々この土地に住むことの辛さを、一人語りに話してくれた。

調査は案外はかどって、早く豊似へ帰って来たのであるが、午後一時半の汽車におくれたので、次の汽車は夜の八時近くまで待たねばならなかった。駅できいてみると、宿屋はあるということで、其処で休むことにした。

宿屋は案外綺麗で、一寸意外な気がした。もっとも綺麗といっても、畳がちゃんと敷いてあって、襖もとにかくはいっているという程度であった。