일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きくやしき

菊屋敷

山本 周五郎

山本 周五郎의 菊屋敷(きくやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,620자 · 71화면

아오조라 문고

そしてもしできるなら松本藩で黒川の家名を再興させたい。そう考えたので、育てかたの困難さは一倍だったのである。

妹の躾けかたによるのだろう。温順な性分とみえるのに少し神経質で、おどおどとしりごみするところがあった。志保はまずそれを撓めることから始めたのである、……晋太郎はすなおにその気持をうけ容れた。なかなか笑わない子だったのが、時には声をあげて笑うようになり、志保をもごく自然に「お母さま」と呼びはじめた。初めてそう呼ばれたときの感動を、ながいあいだ志保は忘れることができなかった。どういう感じだったか、的確に云い表わすことはできないが、ただこれまでに覚えたことのない歓び、それも身内が疼くような大きな歓びであったことはたしかだ、――子のためにはどんな辛労も厭わないという、母親の愛とはこういう感動のなかから生れてくるのに違いない、志保はそのときそう思った。

けれども後から考えると、はじめの一年ほどは子供を養育するというより、寧ろ志保のほうが教えられ勉強した期間のようであった。――母とはどういう存在であるか、子供とはどういうものであるか、明け暮れ晋太郎をみとりながら、瑣末な事の端はしに、びっくりするほど子供から教えられることが多い。