후리가나로 읽는 일본 고전
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きくやしき
菊屋敷
山本 周五郎
山本 周五郎의 菊屋敷(きくやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,620자 · 71화면
だがそれと同時に、いや寧ろそれよりさきに、わが日本の国史を識り、われわれの先祖の事蹟からまなぶべきではないか、そう思ったのです」
庄三郎はそこでふと口を閉じ、溢れてくる感情を抑えるもののように、暫らく黙って自分の手を見まもっていた。そう云いだすまえの、かれのふしぎな微笑の意味が、そこまで聞くうちにおぼろげながら志保にも推察できるような気がした。それは志保が講義を聴いたとき、亡き父の一民が、――絅斎先生がこれを編まれたのは時代の歇むべからざるためだ、そうでなければおそらく我が日本の靖献遺言を撰せられたであろう。そう云ったことを思いだしたからである。いま庄三郎はじめ門人たちが当面した観念も、おそらくは父の志したところへゆき当ったのに違いない。そうだとすれば、庄三郎のもらした微笑は危険の自覚である。
「わたくしたちはいま遺言と並行して太平記を講読しています、そして別の時間に神皇正統記を読みはじめました」庄三郎はやや声をひそめる感じでそう云った、「……まず国史です、異国の思想にも禍されず、時代の権勢にも影響されない純粋の国史を識らなければならない、同時にわれわれ日本の先人たちの遺した忠烈の精神、われわれが享け継ぎ、子孫へと伝えるべき純粋の国体観念、これをあきらかにしなければならぬのです、だが……ひじょうに悲しいの