일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きくやしき

菊屋敷

山本 周五郎

山本 周五郎의 菊屋敷(きくやしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,620자 · 71화면

아오조라 문고

もお構い下さいませんようにね」

「それはようございましたこと、では長崎でのご修学が実をむすんだのでございますね」

「いやまだなかなかです」晋吾は控えめに眼を伏せた、「……僥倖とでも申すのでしょう、紹介する人があって、二百石という過分の禄で召抱えられましたが、蘭学のほうは殆んどまだ覗いたという程度にすぎません」

「こういう謙遜ぐせが主人のいけないところですわ」小松が歯痒そうに遮ぎった、「……必要もないのにへりくだってご自分で損をなさる、これまでにもたびたびそれが禍をなしてきました、もうこれからはそんなお癖はおやめなさらなければね、だってこんどは高田のときとはご身分が違うのですから」

志保はつくづくと夫妻を見まもっていた。あのときとは人が違ったようである、二人とも活き活きとして、希望を達したよろこびに溢れてみえるし、衣装も髪道具も、なかなか高価な品を用いている、小松は少し肥えたようで、血色のよい顔はむすめ時代の美しさをとりもどし、眉のあたりには権高な、誇らしげなものさえあらわにみえる、――環境に依ってこうまで変るものだろうか、志保は眼をみはる思いだった、妹の気質はもともと華やかさ豊かさを好み、いつもひとに勝っていなければ承知できないほうだった。