후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
巴里の子供が見世物のグラン・ギニョールに熱狂するようなものであろう。私はこの紙芝居の玩具を一幕一袋五拾銭で西遊記の清水から譲ってもらったが、家に持ち帰って祖父に見せたら、そのとき祖父は人物の線など浮世絵の筆に似ていると云って案外な顔をした。
母はちょっと仕事の手を休めて、私を見てひやかすように、
「この人はね、そりゃ紙芝居の声色が上手なんですよ。」
「そうですか。ぜひ聞かせて下さいね。」
「うそだい、うそだい。」
「紙芝居の真似もいいけれど、衣紋竹や物差を振り廻して、唐紙や障子に穴をあけるのは御免だよ。」
「穴なんかあけないよ。」
なかやがそばから、
「清ちゃんにあげて下さいって、伊勢新の番頭さんが新しい衣紋竹を沢山届けてきましたよ。」
「うそ云ってらあ。」
形勢が悪くなってきたので、私はその場を退散した。それにさっきからきまりが悪かったのである。縁側を曲がった廊下の突当りに戸棚があって、それがそのまま私の玩具箱になっていた。そこには私の幼いときからの手遊びの玩具が入っていて、ノアの方舟の乗合のように大混雑を極めていた。震災で失ったものの中で、当時はそれほどではなくて、その後歳月を経るにつれて惜しい気持のされるものである。