후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
震災後しばらくしてから橋銭は不要になった。墨田堤に上ってから、私たちははじめは白鬚神社のある方へ行くつもりであったのをやめて、梅若の方へ行った。水神には私の親戚の家があった。けれども、ひとりならばともかく、のぶちゃんを連れては寄る気にならなかった。私たちは鐘ヶ淵のさきを墨田堤の尽きる辺りまで行き、荒川放水路に架かった堀切橋を渡って堀切の方まで行った。日曜のことなので放水路の堤には三々五々行楽の人の姿も見えた。私たちも一面に蒲公英や土筆の生えている堤の斜面に腰を下して、橋の袂の掛茶屋で買った餡パンをかたみに食べた。私たちもまだ稚かった。こんな子供じみた行動さえが、私たちにとっては一つの小さい冒険であった。私は自分に唆されたのぶちゃんが従順に附いてきたことに気をよくしていた。
それでも気がかりだったので、
「晩御飯までに帰ればいいね。」と云ったら、のぶちゃんは、
「ううん、いいのよ。遅くなってもかまわないわ。」と云った。
私たちは堤を下りて田舎道を四つ木の方へ歩いた。この辺りはまったく田舎である。小川があり土橋が架かり、水田があり木立がある。畑に耕す人の姿も見える。