후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
イエはまた私のうえに心を振り向けた。「いまにきっとえらい人になります。」幼いころの幻影をイエは再び私のために喚び起してくれたのだ。
母が死んだ翌年私の家に新しい母が来た。その翌年兄が結婚した。私もやっと中学校を卒業することが出来た。卒業の年私は丁度適齢で徴兵検査を受けた。私は生来頑健な質なので甲種合格になるものと家のものはみんな思っていたが、結果は第一乙種で補充兵に編入された。体重が少し軽いということだった。卒業前の一箇年私はとりわけ懶惰な学生生活を送った。それが災いしたのに違いなかった。自分だけは多少危ぶむ気持があったのである。卒業後私は職業にも就かず、ぶらぶらしていた。家のものも強いて私を促がすでもなく、また進んで私のために図ってくれるでもなかった。家族のふえた家内にあって、引き続き円満の欠けた関係のまま、私は放任された日々を送っていた。明らかによくなかった。私のためにも家のためにも。思えば私は随分と家庭の安穏を壊わす仲立を勤めた。父母と兄夫婦の間も折合がうまくいかなかった。遂に一家は離散しなければならぬなりゆきに立ち到った。私の廿三の年の暮のことである。