후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
そこの錠前をおろすと、点検がそこから、二房、三房の順にはじまる。
その人は最後に一房の格子扉を閉めようとして、中の頭数をよみ、「うむ、一人まだかえらんな。」とつぶやく。誰だ? と思う隙へ、更衣所で手間取ったその一人が、舎房着の帯を締めつつ、あわてて駆けてくる。
「なんだ、五〇か。でれ助め。」
そう云ってその人は、「は、どうも。」などと云っていそいで舎房へ入る私を、わざと背ろから押し入れて、格子扉を閉めるのであった。
また。
やはり工場を終わって。
更衣所では私達は工場着を脱いで裸になり、一人一人検査を受けるのだった。
その時、検身の番を待っていた私はその裸の尻を軽くぶたれ、ふり向くとその人が黙って笑っていた。そして、工場の方にいるその人は工場とそこの仕切りの戸を閉めるのであった。仕切りの戸を閉めようとして、震えて立っている裸の私を見たのだ。――私は嬉しかった。
つらい、つらい、いやだいやだと思いが強くくることがあったが、そんな時でも、その人の好意や親しみにあうと、いつも私は気持がなごむのを覚えた。すまないという情が湧き、堪える心になった。自分より孤独なたよりなさそうな仲間の者の姿が眼に映るのだった。