일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

)仕事の方も一日に一把半位は綯えるようになっていた。いい成績ではなかったが、私の仕事はそんな程度に落ち着いてしまった。まあそんな成績でお許しが出たかたちになっていたのだ。それにその頃には本読みの役がまた私の役目になっていた。本読みの労で幾分か仕事の成績を補う、そんなふうにその人の気持ではからっていてくれたのだ。そしてこの十一工場は短刑の者が多くいたのだし、出入も多かったので、ここでは私なども古顔の方になっていた。工場での席も一番うしろの次ぎの列で隅の方だった。そしてこの場所は看守の席からずっと離れていて、話など出来たし、前の方の場所よりも温かくて、いい場所であった。その場所で私達はなにかとおしゃべりをした。

新入りの者があると、私達はその慣れない、頼りなげな様子をうしろの席から見て、なにか先輩らしい気持で、時には品評を下したりした。そして月を経てなにかの折に、同席者などと笑顔を交しているその者を見かけると、「ははア、慣れてきたな、元気だな。」という思いで見たものだ。工場でうしろの席にいて、仕事にいそしむ仲間の背中を見ながら、自分達にはちょっと学校に於ける上級生とでも云ったような気分があると私は思ったりした。