후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
「写真ないね。」
「ええ、写真はいま作製中です。おとなしい可愛い妓ですよ。十八ですよ。」
番頭さんは私の心中の当惑を見ぬいたような口をきいた。私は少しく心許ない気もされたが、登楼した。こうして私は彼女を知った。可愛いという言葉は必ずしもいつわりではなかった。私は彼女の細い眼や低い鼻に親しみを惹きだされた。
「君の写真は作製中だそうだね。」
「ええ、まだ出来てこないの。」
「君はいつからみせに出たの?」
「今日で十二日になるわ。」
「君は十八だって?」
「ううん、十九。」
十八ではまだ身売りのできないことを彼女は説明した。番頭さんは日数のことも年齢のことも二つながらさばを読んだわけであるが、それは番頭さんとしても一生懸命のところだったのだろう。私には彼女の素直でごく当り前な感じのするのが好ましかった。廓で働く女の多くがそうであるように、彼女もまた百姓娘であった。彼女の発音には鄙びた響があって、そうしてどことなく野の匂い、土の香りのようなものがまだ消えずに残っている感じだった。私は彼女の顔を見ながらあねさん被りが似合うだろうと思い、空に雲雀の囀る畑の中にいる彼女の働く姿を容易に想い浮かべることができた。