일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

でもよくしたもので思ったほどではなく、二三日したらすぐ慣れた。私はいまでもひどく粘りづよいところがある。たとえば借金などする場合。そんなとき新聞やをしていたときのことがふと意識にのぼる。私の見栄えのしない履歴の中で、最も長期間に渡って私を養ってくれた職業は、新聞配達業である。私がこの世の勤めを終えてあの世に行ったとき、神様から、「お前は何をしていた?」と訊かれたならば、「私は新聞配達をしていました。」と答えるのが、一番素直な返事であろう。人の物腰というものは尻尾のようなもので、みんなそれぞれ過去を曳きずっているのだとしたら、私はおそらく新聞やの尻尾をぶらさげているに違いない。こないだある先輩が云った。「自分の作品を初めて褒めてくれた人のことは忘れられないね。」そういう柔かい気持を持ちつづけられるというのは格別なことのように思う。私が新聞配達になって初めて勧誘したお得意に対しても、私にはやはり格別な気持があった。べつに懇意にしたわけではなかったけれど。吉原土手にある鋸屋さんであった。亭主におかみさんに息子に娘の四人家族であった。亭主は色の白いおだやかな人で、おかみさんも愛想のいいやさしい人であった。