일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

「ああちゃん、カラス。」

背なかでトシが云った。かえりみてうなずいてやるとトシは嬉しそうににこにこした。

夕張は鴉の多いところである。雪景のあちこちに、まるで一片の木炭のようなやつが、決して人とは視線を交えず、きょろきょろとぬからぬかおをしているのをよく見かける。鴉のことでは芳三の思い出がある。こんどの戦争で支那大陸に行った芳三は、鴉を生け捕って食った経験を話して、面白ずくか本気かわからなかったが、当時住んでいた長屋の窓下に蚯蚓を餌にして仕掛けをして鴉の寄るのを窺ったりしたことがある。もちろん鴉は芳三の網にかかりはしなかったが。芳三にはそんな面白いところもあった。

間もなく、車輪の音を響かせて人車が下りてきた。混みあう時刻ではないので、乗っている人はいくたりもいなかった。係りの年寄りは当時の芳三の同僚である。おすぎを見かけると声をかけた。

「町へいくのかい?」

「病院へいくの。」

「トシ坊が悪いのか?」

「いいえ。寮の人が入院したんでお手伝いにいくの。」

「そうか。病人の介抱か。」

年寄りはそれは御苦労なこったという顔をしてうなずいて、その節榑立った指さきで、もとの同僚の遺児の頬を不憫そうに撫でた。