후리가나로 읽는 일본 고전
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かつしかすなご
葛飾砂子
泉 鏡花
泉 鏡花의 葛飾砂子(かつしかすなご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,677자 · 37화면
飛下りて、胴の間に膝をついて、白髪天頭を左右に振ったが、突然水中へ手を入れると、朦朧として白く、人の寝姿に水の懸ったのが、一揺静に揺れて、落着いて二三尺離れて流れる、途端に思うさま半身を乗出したので反対の側なる舷へざぶりと一波浴せたが、あわよく手先がかかったから、船は人とともに寄って死骸に密接することになった。
無意識に今掴んだのは、ちょうど折曲げた真白の肱の、鍵形に曲った処だったので、
「しゃっちこばッたな、こいつあ日なしだ。」
とそのまま乱暴に引上げようとすると、少しく水を放れたのが、柔かに伸びそうな手答があった。
「どッこい。」驚いて猿臂を伸し、親仁は仰向いて鼻筋に皺を寄せつつ、首尾よく肩のあたりへ押廻して、手を潜らし、掻い込んで、ずぶずぶと流を切って引上げると、びっしょり舷へ胸をのせて、俯向けになったのは、形も崩れぬ美しい結綿の島田髷。身を投げて程も無いか、花がけにした鹿の子の切も、沙魚の口へ啣え去られないで、解けて頸から頬の処へ、血が流れたようにベッとりとついている。
親仁は流に攫われまいと、両手で、その死体の半はいまだ水に漂っているのをしっかり押えながら、わなわなと震えて早口に経を唱えた。