후리가나로 읽는 일본 고전
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はす
蓮
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 蓮(はす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,969자 · 8화면
七八歳の子供達は、七夕に関係ある俳句や和歌や漢詩の類を、前々から習字しておいて、それを七夕の日の朝、普通の軸物くらいの大きさに清書し、床の間に掛けて、いろんな果物や野菜の類を供える。その後で、女の子は、色紙で小さな衣服を裁ち、男の子は、色紙の短冊に勝手な文句を書きちらし、それを青笹の枝に吊して、縁先の庭に立てる。そして、それらの文字のために用いられる硯の水は、蓮の葉にたまった露のしずくを最もよしとしてある。子供達は早朝から起き上って、夜のうちに蓮の葉にたまってる、水銀ようにとろりとした清い露のしずくを、いそいそとして集めに出かける。
そういう話を、一昨々年の夏、私は或る友人に向ってした。すると十日ばかりたって、美事な紅蓮の一鉢を植木屋から届けて来た。友人の名刺がついていた。私の手蹟が余り拙劣なので、蓮の葉の露を取って習字でもせよ、という謎かも知れないが、然し私には非常に嬉しかった。庭の真中に据えさして、仕事に疲れた眼を慰めた。径一尺余りの小さな鉢だったが、五六枚の葉をつけ、花を二つ開いていた。鉢の中の藻の間に、糸蚯蚓が沢山いたので、それを食い尽させるために、緋目高を四五匹放ったりした。