후리가나로 읽는 일본 고전
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
泉 鏡花의 薄紅梅(うすこうばい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 61,133자 · 122화면
蚤の刺青もなしに放り出した。後悔をしても追附かない。で、弦光のひとり寝の、浴衣をかさねた木綿広袖に包まって、火鉢にしがみついて、肩をすくめているのであった。
が、幸に窓は明い。閉め込んだ障子も、ほんのりと桃色に、畳も小庭の雪影に霞を敷いた。いま、忍川の日も紅を解き、藍染川の雲も次第に青く流れていよう。不忍の池の風情が思われる。
上野の山も、広小路にも、人と車と、一斉に湧き動揺いて、都大路を八方へ溢れる時、揚出しの鍋は百人の湯気を立て、隣近な汁粉屋、その氷月の小座敷には、閨秀二人が、雪も消えて、衣紋も、褄も、春の色にやや緩けたであろう。
先刻に氷月の白い柳の裏木戸と、遠見の馬場の柵際と、相望んでから、さて小半時経っている。
崖下ながら、ここの屋根に日は当るが、軒も廂もまだ雫をしないから、狭いのに寂然とした平屋の奥の六畳に、火鉢からやや蒸気が立って、炭の新しいのが頼もしい。小鍋立というと洒落に見えるが、何、無精たらしい雇婆さんの突掛けの膳で、安ものの中皿に、葱と菎蒻ばかりが、堆く、狩野派末法の山水を見せると、傍に竹の皮の突張った、牛の並肉の朱く溢出た処は、未来派尖鋭の動物を思わせる。