일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やくぜんやくご

薬前薬後

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 薬前薬後(やくぜんやくご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,091자 · 12화면

아오조라 문고

まして往来のまん中に突っ立って、「笄取らしょ」などと声を嗄らして叫んでいるような子供は一人もないらしい。

雁で思い出したが、蝙蝠も夏の宵の景物の一つであった。

江戸時代の錦絵には、柳の下に蝙蝠の飛んでいるさまを描いてあるのをしばしば見る。粋な芸妓などが柳橋あたりの河岸をあるいている、その背景には柳と蝙蝠を描くのが殆ど紋切形のようにもなっている。実際、むかしの江戸市中には沢山棲んでいたそうで、外国や支那の話にもあるように、化物屋敷という空家を探険してみたらば、そこに年古る蝙蝠が棲んでいるのを発見したというような実話がいくらも伝えられている。大きい奴になると、不意に飛びかかって人の生血を吸うのであるから、一種の吸血鬼といってもよい。相馬の古御所の破れた翠簾の外に大きい蝙蝠が飛んでいたなどは、確かに一段の鬼気を添えるもので、昔の画家の働きである。

しかし市中に飛んでいる小さい蝙蝠は、鬼気や妖気の問題を離れて、夏柳の下をゆく美人の影を追うに相応しいものと見なされている。わたしたちも子供のときには蝙蝠を追いまわした。

夏のゆうぐれ、うす暗い家の奥からは蚊やりの煙がほの白く流れ出て、家の前には凉み台が持ち出される頃、どこからとも知らず、一匹か二匹の小さい蝙蝠が迷って来て、あるいは町を横切り、あるいは軒端を伝って飛ぶ