일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

夏目 漱石의 虞美人草(ぐびじんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 198,559자 · 401화면

아오조라 문고

「宿屋の下女が話した」

「宿屋の下女が? 蔦屋の?」

念を押したような、後が聞きたいような、後がないのを確かめたいような様子である。

「うん」と宗近君は云った。

「蔦屋の下女は……」

「そっちへ曲るのかい」

「もう少し、どうです、散歩は」

「もう好い加減に引き返そう。さあ大事の紙屑籠。落さないように持って行くがいい」

小野さんは恭しく屑籠を受取った。宗近君は飄然として去る。

一人になると急ぎたくなる。急げば早く孤堂先生の家へ着く。着くのはありがたくない。孤堂先生の家へ急ぎたいのではない。小野さんは何だか急ぎたいのである。両手は塞っている。足は動いている。恩賜の時計は胴衣のなかで鳴っている。往来は賑かである。――すべてのものを忘れて、小野さんの頭は急いでいる。早くしなければならん。しかしどうして早くして好いか分らない。ただ一昼夜が十二時間に縮まって、運命の車が思う方角へ全速力で廻転してくれるよりほかに致し方はない。進んで自然の法則を破るほどな不料簡は起さぬつもりである。しかし自然の方で、少しは事情を斟酌して、自分の味方になって働らいてくれても好さそうなものだ。