후리가나로 읽는 일본 고전
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じゃせいのいん
蛇性の婬
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 蛇性の婬(じゃせいのいん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,880자 · 54화면
と云って、豊雄の傍に置き、そのうちに豊雄にすすめて結婚さした。
三月になって一家の者が野遊びに往くことになった。真女児は、「我身稚より、人おおき所、或は道の長手をあゆみては、必ず気のぼりてくるしき病あれば、従駕にぞ出立ちはべらぬぞいと憂けれ」と云うのを無理に伴れて往った。そして、何某の院に往き、滝の傍を歩いて往ったところで、髪は績麻をつかねたような翁が来て、「あやし、この邪神、など人を惑す」と云うと、真女児と少女は滝の中に飛び込んだが、それと共に雲は摺墨をうちこぼしたる如く、雨は篠を乱して降って来た。翁はあわてて惑う人々を案内して人家のある所まで伴れて往ってくれた。翁は当麻の酒人と云う神奴の一人であった。翁は豊雄に向って、「邪神は年経たる蛇なり、かれが性は婬なる物にて、牛と孳みては麟を生み、馬とあいては竜馬を生むといえり、この魅わせつるも、はた、そこの秀麗に奸けたると見えたり」と云って誡めた。
豊雄は夢のさめたようになって紀の国へ帰った。一家の者は豊雄がこんな目に逢うのも独りであるからだと云って、妻になる女を探していると、柴の里の庄司の一人女子で、大内の采女にあずかっていたのが婿を迎えることになり、媒氏をもって豊雄の家へ云って来た。