후리가나로 읽는 일본 고전
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はちがだんごをこしらえるはなし
蜂が団子をこしらえる話
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 蜂が団子をこしらえる話(はちがだんごをこしらえるはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,564자 · 8화면
そして今更のように自然界に行われている「調節」の複雑で巧妙な事を考えさせられた。そして気紛れに箸の先で毛虫をとったりしている自分の愚かさに気が付いた。そしてわれわれがわずかばかりな文明に自負し、万象を征服したような心持になって、天然ばかりか同胞とその魂の上にも自分勝手な箸を持って行くような事をあえてする、それが一段高いところで見ている神様の目にはずいぶん愚かな事に見えはしまいか。ついこんな事も考えた。
それから二、三日経って後に、同じ薔薇で同じような蜂が大きな毛虫を捕えるところを見る事が出来た。いきなり頭の方へ噛み付くと皮が破れて緑色の汁が玉のように吹き出した。それを引きずり引きずり高い葉へ高い葉へと登って行った。その間にも噛みこなす事は休まず続けているので、毛虫の形はだんだんに消えて緑がかった黒色の塊に変りつつあった。そのうちに蜂は一度羽根を拡げて強く振動させた、おそらく飛び上がろうとしたのであろうが、虫の重量はこの蜂の飛揚力以上であったと見えて少しも動かなかった。どうするかと思っていると、このやや長味のある団塊をうまく二つに食い切って、その片方を丁寧に丸めた後に、それを銜えて前日と同じ方向へ飛んで行った。